こんにちは、『ふくしのいろは』の『Y』です。
日本全国での精神障害者数は419万3千人(人口千人当たり33人)となっております。精神障害にも、たくさんの病名や症状があることはご存じだと思います。しかし、病名は知っているけど、どのような症状なのかなど分からない方は多くいると思います。
下記のグラフは、精神障害疾病病気別内訳となっております。やはり気分(感情)障害が多いですね。
今回は、気分(感情)障害の種類をご紹介したいと思います。
どのような病気なのか詳しく紹介しますね!!
気分(感情)障害とは?
気分(感情)障害とは、文字どおり気分の浮き沈みがある病気です。昔は感情障害と言われていましたが、笑ったり怒ったりする感情の病気というよりも、長く続く身体全体の調子の病気という意味で、気分障害と呼ぶようになりました。症状が悪化しているときは、一時的に妄想など精神症状が出現する恐れもありますが、精神疾患とは別ですが。
気分障害には、うつ病と双極性障害の2種類の病気があります。
次にうつ病と双極性障害の病気と症状についてご説明します。
うつ病とは?
うつ病の患者数は近年、増加している病気の一つとなっています。ある調査では16人に1人が、障害にうつ病を経験しているとも推定されています。なので、うつ病はだれにとってもすごく身近な病気であるともいえます。
誰しもが経験したことがある、辛いことや悲しいことがあると、気分が落ち込んだり、やる気がなくなったりすることがあると思います。それは正常な反応ともいえるでしょう。しかし、うつ病はそのような一時的な感情だけではなく、ほぼ毎日落ち込んだ状態や、喜びや興味がない状態です。そして、日常生活や仕事に影響が出てきてしまうのが『うつ病』なのです。
万事に悲観的となり、生きる希望を失う。自殺、自殺企図はそれを実行する元気のある病気初期または、回復期に多く、過去の過失を後悔する。うつ状態が深くなると、全く動きもせず反応もなくなる状態となります。また、うつ病は心の症状だけではなく、身体の症状もあるんです。
上記の図以外にも、妄想の症状がある方もいます。妄想の種類には、心気妄想、貧困妄想、罪業妄想などの多いです。このような妄想は通常、重症の場合に現れ、執拗に訴えるのが特徴となっております。
これまでの症状に当てはまる場合には、近くに病院に受診することをお勧めします。また、社会との関りも大切になってきますので、コミュニティーに属することもお勧めします。
双極性障害(躁うつ病)とは?
双極性障害(躁うつ病)とは、気分が高まっている『躁状態』と落ち込んでいる『うつ状態』を2回以上繰り返すのが特徴です。躁状態がある場合は双極I型障害、軽躁状態だけの場合は双極II型障害と呼ばれます。躁状態だけの人も、いずれうつ状態が出てくることが多いので、双極性障害と診断されます。一方、軽躁状態だけでうつ状態がない場合は、双極性障害とは診断しません。双極性障害は、100人に1人位しかかからない病気で、誰でもなりうる「うつ病」とは違ってきます。
落ち込んでいるうつ状態とは、上記で説明した通りとなっています。
躁状態・うつ状態のサインをご紹介
最後に、躁状態・うつ状態のサインをご紹介します。
‣人の意見に聞かない
‣一人で話し続ける
‣根拠のない自信に満ち溢れている
‣買い物やギャンブルに莫大な金額を使う
‣初対面の人に積極的に話しかける
‣性的に奔放になる
‣眠れない・多く寝てしまう
‣身体がだるい・疲労感が出やすい
‣動悸がある
‣めまい・のどが渇く
‣性欲がない
以上が双極性障害のサインとなっています。
双極性障害の治療には薬による治療と心理社会的アプローチがあります。
「心の悩み」とは異なり、カウンセリングだけで回復が期待できるものではありません。薬物療法を基本に治療法を組み立てていきます。
ですので、サインに多く当てはまった方は、近くの心療内科に受診することをお勧めします。